データストレージ 仕様変更と移行方法のご案内

アップデート情報

2025-11-27

  • 移行作業の流れ スケジュールを更新しました。
  • サービスによる移行作業について を記載しました。


はじめに

IoTサービスで提供しているデータストレージ機能について、2025年11月下旬から1月中旬にかけて、
現在提供中のデータストレージ基盤(以下、旧環境)から新しいデータストレージ基盤(以下、新環境)へ、設備更新に伴うサービス仕様の変更を実施します。

データストレージをご利用の一部のお客様には、新環境への移行作業が必要となります。

本ページでは、仕様変更の内容と、データの移行方法についてご案内します。

移行作業の流れ

設備更新に伴い、データストレージ機能に移行期間を設け、旧環境と新環境を並行稼働します。

移行期間中は、旧環境と新環境の両方を利用できます。

お客様は並行稼働期間中に、移行の完了をお願いいたします。

スケジュールは以下を予定しています。

なお、日付日時は変更になる場合があります。詳細なメンテナンス日時については、サービスアナウンスをご確認ください。

スケジュール 内容 詳細

11月27日まで

移行期間前

  • 旧環境のみご利用いただけます。

11月27日 18:00から19:00まで

①システムメンテナンス

  • データストレージ機能のシステムメンテナンスを実施します。
  • このシステムメンテナンスにより、データストレージに蓄積されたお客様のデータを新環境にコピーします。

11月28日から1月中旬まで

移行期間中

  • 新環境と旧環境の両方をご利用いただけます。
  • デバイスからデータストレージ機能を利用してアップロードされたデータについて、旧環境と新環境の両方に送信されます。
  • データ保存設定で保存期限を設定している場合、旧環境と新環境の両方で保存期間を超過したオブジェクトの削除が実行されます。

12月下旬

動画ビューア
システムメンテナンス

  • 動画ビューアの参照先を新環境へ切り替えます。
  • システムメンテナンス実施後、動画ビューアを利用して旧環境のデータを参照できなくなります。

1月中旬

②システムメンテナンス

  • データストレージ機能のシステムメンテナンスを実施します。
  • システムメンテナンス実施後、旧環境の機能が利用できなくなります。

1月中旬以降

移行期間後

  • 新環境のみご利用いただけます。
  • 旧環境へのアクセスは、新環境へリダイレクトします。
サービスによる移行作業について

11月27日18時時点で旧環境に保存されているデータは、サービスのメンテナンスにより新環境へコピーします。

なお、オブジェクトの変更時刻(Last-Modified)はメンテナンス中にコピーした日時に変更されます。

元のオブジェクトの変更時刻はメタデータ"X-Amz-Meta-Mtime"に保存されます。

移行作業が必要なお客様
データストレージ S3 互換 API をご利用中のお客様
  • S3互換API を利用している場合は、移行期間中にエンドポイントの変更が必要です(旧: s3api.iot.iij.jp → 新: ds.iot.iij.jp)。

  • 廃止予定の機能を利用している場合は、ソフトウェアの改修が必要です。

  • 移行期間中に S3互換API を利用して、旧環境のエンドポイントで作成されたオブジェクト/バケットは、自動的に移行されません。
    お客様自身での移行をお願いいたします。
ストレージ管理コンソールをご利用中のお客様
  • 移行期間後、ストレージ管理コンソールは廃止され、IoTサービス コントロールパネル上でバケット・オブジェクトの参照や操作ができなくなります。
    代替手段として、 S3互換クライアントツールをご利用ください。
  • 移行期間中にストレージ管理コンソールを利用して作成されたオブジェクト/バケットは、自動的に移行されません。
    お客様自身での移行をお願いいたします。
移行作業が不要なお客様
Gateway API を利用してデータを保存しているお客様
  • Gateway API を利用してデータストレージへデータをアップロードしている場合、お客様による移行作業は不要です。
  • Gateway API の仕様に変更はなく、引き続き同じソフトウェアでご利用いただけます。
  • 移行期間中のデータ/ファイルは、旧環境と新環境の両方に保存されます。
データストレージ保存期限を設定しているお客様
  • 移行期間中、期限切れのデータは旧環境と新環境の両方で削除されます。
料金について

データストレージの利用量、およびデバイスの利用数に応じた利用料金の変更はございません。

1月利用分(2月請求分)までは、旧環境の利用実績に応じて課金額を計算します。

2月利用分(3月請求分)以降は、新環境の利用実績に応じて課金額を計算します。

仕様の変更点
サービスエンドポイントの変更

S3 APIを利用するためのサービスエンドポイントを変更します。

旧: s3api.iot.iij.jp

新: ds.iot.iij.jp

移行期間後にs3api.iot.iij.jpにアクセスした場合、ds.iot.iij.jpにリダイレクトします。

ビデオビューアの参照先変更

ビデオビューアの参照先を新環境に切り替えます。

旧環境のみに存在するオブジェクトデータは、参照できなくなります。

ストレージ管理コンソールの廃止

IoTサービス コントロールパネルのデータストレージ画面で提供していた、ストレージ管理コンソールを廃止します。

これにより、IoTサービス コントロールパネル上でバケット・オブジェクトの参照や操作ができなくなります。

代替手段として、S3互換クライアントツールをご利用ください。

クライアントツールの提供終了

現在提供されている管理ツールのdagtools、Java SDK、およびRubyライブラリについて、提供を終了します。

これらのツール群は新環境で利用できません。

代替手段として、S3互換のSDKをご利用ください。

静的Webサイトホスティング機能の廃止

データストレージを利用してWebサイトを公開する機能を廃止します。

バケット/オブジェクトのACLの仕様変更

バケット/オブジェクトに対するACLの設定を廃止します。

バケット/オブジェクトは作成したAccessKeyのみで参照/操作できます。

CORSの仕様変更

バケット/オブジェクトに対するCORSの設定を廃止します。

CORSは、全てのバケットで有効となります。

サーバーサイド暗号化機能の廃止

サーバーサイド暗号化機能を廃止します。

新環境でサーバーサイド暗号化機能は利用できません。

リクエスト認証の変更

以下のヘッダを利用したリクエスト認証を廃止します。

  • ”x-iijgio-“から始まるヘッダ
    • 新環境では”x-amz-”に変更してご利用ください。
  • "IIJGIO" から始まるAuthorizationヘッダ
    • 新環境では”AWS”に変更してご利用ください。
一部の S3互換API の廃止

GET Service (自身が所有者であるバケットの一覧取得)

所有しているバケットが一つもない場合のレスポンスコードを200から403に変更します。

GET Service space (現在のストレージの使用状況)

データストレージの使用状況を取得するAPIを廃止します。

現在のストレージ使用状況の確認は、コントロールパネルのダッシュボード画面、またはWeb API GET Usage をご利用ください。

GET Service traffic (転送量の取得)

データストレージの転送量を取得するAPIを廃止します。

GET Bucket acl / PUT Bucket acl

バケットに対するACLの設定を廃止します。

新環境では、バケットは所有者からのみアクセスできます。

GET Object acl / PUT Object acl

オブジェクトに対するACLの設定を廃止します。

新環境では、オブジェクトはバケットの所有者からのみアクセスできます。

POST Object

POST Objectによるオブジェクトのアップロードを廃止します。

代替手段として、PUT Objectをご利用ください。

OPTIONS Object

CORSの設定廃止に伴い、CORSの確認用APIを廃止します。

CORSは、全てのバケットで有効となります。

GET Bucket website / PUT Bucket website

静的Webサイトホスティング機能の廃止に伴い、このAPIを廃止します。

PUT Bucket cors / DELETE Bucket cors

BucketへのCORSは、デフォルトで全て有効になります。


ご不明点がございましたら、IoTサービス サポート窓口までご連絡ください。