ClariceAgentの手動インストール方法について

監視コントロールパネルからのインストールがポリシー上できない場合、手動でインストールすることも可能です。
下記手順を実施してください。

LinuxサーバにClariceAgentを手動インストールする方法
【注意】

LinuxサーバにClariceAgentをインストールする際に必要な項目は以下のとおりです。

  • Selinuxが有効な環境にClariceAgentをインストールする場合はSelinuxのポリシー設定が必要です。
    ClariceAgentのインストールディレクトリに対して、ClariceAgentのログ出力を許可するポリシーを行ってください。
  • 監視対象側で「PerlのLWPモジュール」、「wget」、または「curl」のいずれかが使用可能な状態にしてください。
  • ClariceAgentで監視を行う際、監視対象側でatコマンドを使用します。atdサービスを起動してください。
  • ClariceAgentをインストールする際に、pythonコマンド、tarコマンドを使用します。
  • ClariceAgent実行ユーザは一般ユーザでも可能です。
    ただし、root権限の必要な監視をおこなう場合はroot権限を持つユーザを使用してください。
  • logrotateのバージョンにより、正常にログローテートできなくなることがあります。
    「/home/インストールユーザ名/clag」および「/home/インストールユーザ名/clag/log」ディレクトリの権限が755であることを確認してください。

1. 対象機器のFile Noを確認

監視コントロールパネルにログインし、対象機器のサーバカルテを表示して「File No」を控えます。
サーバカルテの表示方法について詳しくは、「1: サーバカルテ」をご覧ください。

2. ClariceAgentディレクトリの作成

対象機器に、ClariceAgentをインストールするユーザでログインします。
インストールするユーザのホームディレクトリにClariceAgent用のディレクトリを作成します。下記手順を実施してください。

$ mkdir /home/インストールユーザ名/clag
$ mkdir /home/インストールユーザ名/clag/log
$ mkdir /home/インストールユーザ名/clag/new
$ chmod 755 /home/インストールユーザ名/clag
$ chmod 755 /home/インストールユーザ名/clag/log

3. インストールファイルの配置

手順2で作成したClariceAgent用ディレクトリに、インストールファイル(clagctl、clagent、clagset)を配置します。

$ ls -l /home/インストールユーザ名/clag
[表示例]
-rwxr-xr-x. 1 uommon uommon xxxxxx Feb 18 xx:xx clagctl
-rwxr-xr-x. 1 uommon uommon xxxxxx Feb 18 xx:xx clagent
-rwxr-xr-x. 1 uommon uommon xxxxx Jan 17 xx:xx clagset

4. 設定ファイルの作成

設定ファイル(clagent.cnf)を作成します。

$ vi /home/インストールユーザ名/clag/clagent.cnf
HOME=/home/インストールユーザ名
CLAGIP=xx.xx.xx.xx
CLAGID=nnnnn
CLAGPT=8888
CLAGFC=6
CLAGLV=5

※各パラメータには以下の情報を設定してください。
 HOME:ClariceAgentをインストールするユーザのホームディレクトリ
 CLAGIP:監視システム側のIPアドレス(お問い合わせください)
 CLAGID:サーバカルテのFile Noに記載されている番号(手順1で確認)
 CLAGPT:監視システム側の稼働ポート番号(8888で固定)
 CLAGFC:Syslogのファシリティ(default:6)
 CLAGLV:Syslogのプライオリティ(default:5)

5. ClariceAgentのインストール

root権限をもつユーザでインストールを実行します。

$ su

# cd /home/インストールユーザ名/
# /home/インストールユーザ名/clag/clagset install

6. 「監視コントロールパネル」でClariceAgentの登録

対象機器の「サーバ接続情報設定画面」で接続方法に「ClariceAgent」を選択し、「手動インストールしたClariceAgentの登録」を選択して「>>実行」を押下し登録を完了します。

上記実施後、対象機器の「/home/インストールユーザ名/clag/log/clagent.log」に下記のようなログが出力されることを確認してください。

[例]
Jul 21 17:00:01 xxxxxx clagctl[xxxxx]: restart request job 415074 at 2017-07-21 17:00
Jul 21 17:00:01 xxxxxx clagent[xxxxx]: clagent 1.0x start


WindowsサーバにClariceAgentを手動インストールする方法

1. claginst.exeファイルの設置

対象機器にAdministrator権限のあるユーザーでログインし、「claginst.exe」をインストールフォルダに配置します。

[例]
  C:\clarice\clagent\claginst.exe 

※インストール先のフォルダ名には、マルチバイトは含めないように注意してください。
※あらかじめエージェントインストールフォルダは作成しておいてください。

2. ClariceAgentのインストール

コマンドプロンプトから以下のコマンドを入力します。

[例]
C:\> cd C:\clarice\clagent
C:\clarice\clagent> C:\clarice\clagent\claginst.exe local -s x.x.x.x -p 8888 -i x.x.x.x -u Administrator -P password

各パラメータには以下の情報を設定してください。
-s: 監視システム側のIPアドレス(お問い合わせください)
-p: 監視システム側の稼働ポート番号(8888で固定)
-i: ※2018年4月以降にご契約いただいた場合
  対象機器のIPアドレス(監視用のIPアドレス)を指定してください。
 ※2020年1月以降にご契約いただいた場合
  対象機器のカルテのFile NoをIP変換したものを指定します。お問い合わせください。
-u: エージェント起動ユーザ
-P: エージェント起動ユーザのパスワード
上記実施後「Installation completed successfully.」が表示されればインストール終了です。

3. 「監視コントロールパネル」でClariceAgentの登録

対象機器の「サーバ接続情報設定画面」で接続方法に「ClariceAgent」を選択し、「手動インストールしたClariceAgentの登録」を選択して「>>実行」を押下し登録を完了します。