[vSphere 6.0]アップグレード時の影響・制限事項

アップグレードにより発生する影響、並びに注意事項、及び制限事項について説明します。

【注意】

アップグレードにより発生する影響、並びにアップグレードに関する注意事項、及び制限事項をご確認のうえ、実施してください。

アップグレードの影響

アップグレードにより発生する影響について説明します。

ソフトウェア・ハードウェアの構成変更

アップグレードにより、ベースセット/VW、及びVMware vSphere ESXiサーバの構成変更が発生します。

アプリケーションへの影響

アップグレードに伴うアプリケーションの動作は、お客様にて正常性を確認してください。

アップグレードをお申し込みいただく前に、VMware vSphere 6.0とアプリケーションとの互換性、及び製品サポートを確認してください。

統合管理サーバ への影響

アップグレードにより、お客様が独自に構築した統合管理サーバの各種設定は消去されます。

統合管理サーバ アップグレード中の影響

VMware vCenter Serverがご利用になれません。また、そのほかにも以下の影響があります。

ご利用の機能影響
VMware vCenter Serverの一連の機能をご利用の場合

VMware vCenter Serverの一連の機能がご利用になれません。

  • VMware vSphere vMotion
  • VMware vSphere Distributed Resource Scheduler(DRS)
  • VMware vSphere Fault Tolerance(FT)
  • クローン
  • ホストプロファイル
  • アラームの設定
  • ハードウェアステータスの監視
  • パフォーマンスデータ
  • スケジュール設定タスク
  • VMware Data Recovery
  • VMware vSphere Data Proteciton(非常時のリストアは実施可能です)
  • リソースプール
VMware vSphere Distributed Resource Scheduler(DRS)をご利用の場合

不要なVMware vSphere vMotionを防ぐため、VMware vSphere アップグレードをお申し込みいただく前に、手動、または無効に設定してください。

無効に設定した場合は、無効に設定した時点でリソースプールが削除されます。なお、リソースプールは引き継ぐことはできません。

VMware vSphere Fault Tolerance(FT)をご利用の場合

アップグレードをお申し込みいただく前に、VMware vSphere Fault Toleranceを無効にしてください。

アップグレードにより、新規のVMware vSphere 6.0のクラスタへ構成が変更されます。

VMware vSphere High Availability(HA)が構成済みの場合VMware vSphere アップグレード作業中も、フェイルオーバーは実行されます。
VMware vSphere ESXiサーバ アップグレード中の影響

VMware vSphere ESXiサーバがご利用になれません。

アップグレード後の対応影響
アップグレード前のVMware vSphere ESXiサーバからVMware vSphere vMotionによる移行を実施する場合EVCモードを有効にしてください。アップグレードに伴い、VMware vSphere ESXiサーバのCPU命令セットは更新されます。EVCモードを有効にする操作方法の詳細は、「[vSphere 5.5/vSphere 6.0]EVCモードの有効化手順」をご参照ください。

アップグレードにより、VMware vSphere ESXiサーバのCPUの命令セットが変更される場合があります。これに伴い、アップグレード前のVMware vSphere ESXiサーバとアップグレード後のVMware vSphere ESXiサーバ間のVMware vSphere vMotionに制限が生じる場合があります。この制限の詳細は、「機能制限」をご参照ください。

仮想マシンのアップグレード中の影響

アップグレード作業中は、仮想マシンのOS再起動が1回発生します。

ハードウェアバージョンとVMware Toolsを個別にアップグレードする場合は、仮想マシンのOS再起動が2回発生します。

アップグレードの注意事項、及び制限事項
お申し込みに関する注意事項

ベースセット/VWのアップグレード、及びVMware vSphere ESXiサーバのアップグレードは、コントロールパネルからお申し込みいただけます。アップグレードをお申し込みいただく前に、同時にお申し込みになれない設定変更、及び作業をご確認ください。

ベースセット/VWのアップグレード、及びVMware vSphere ESXiサーバのアップグレードと同時にお申し込みになれない設定変更、及び作業は、以下のとおりです。

お申し込み内容制限事項

VMware vSphere アップグレード

以下の項目は、同時にお申し込みいただけません。

  • 統合管理サーバ 再インストール
  • 統合管理サーバの追加ディスクオプション/VWのご契約

お引き渡しするまで、以下の項目はお申し込みいただけません。

  • VMware vSphere ESXiサーバのご契約
  • VMware vSphere ESXiサーバのアップグレード
VMware vSphere ESXiサーバのアップグレード

以下の項目は、同時にお申し込みいただけません。

  • VMware vSphere ESXiサーバ 再インストール
  • VMware vSphere ESXiサーバのご契約
ファイルの退避

アップグレードにより、統合管理サーバ内のファイルはすべて消去されます(追加ディスク内のファイルを除く)。アップグレードをお申し込みいただく前に、必要なファイルを適宜退避してください。

バックアップリストア

アップグレード前にバックアップしたVMware vSphere 5.5の分散仮想スイッチは、アップグレード後にリストアできます。VMware vSphere 5.5の分散仮想スイッチ以外のデータ、及びコンポーネントは、リストアできません。

ダウングレード

統合管理サーバ、及びVMware vSphere ESXiサーバのバージョンをアップグレードした後に、VMware vSphere 5.5にダウングレードすることはできません。

VMware vSphereバージョンの統一

アップグレードに伴う一時的な混在を除き、統合管理サーバ、及びVMware vSphere ESXiサーバのVMware vSphereバージョンは統一してください。