[vSphere 5.5]VMware vSphere ESXiサーバの初期設定

vSphere 5.5の場合のVMware vSphere ESXiサーバの初期設定について、説明します。

  1. 初期パスワードの変更
  2. VMware vSphere ESXiサーバの登録
  3. ルーティング設定
  4. 仮想マシンの管理ネットワーク接続方法
初期パスワードの変更

VMware vSphere ESXiサーバのrootアカウントのパスワードを変更する方法を説明します。

【参考】

  • お引き渡し時点では、VMware vSphere ESXiサーバのrootアカウントのパスワードは、IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースのコントロールパネルに記載される初期パスワードが設定されています。
  • VMware vSphere Web ClientではVMware vSphere ESXiサーバのパスワード変更ができないため、VMware vSphere Clientを使用して、初期パスワードを変更します。
  • 初期パスワードを確認する方法の詳細は、「VMware vSphere ESXiサーバの画面詳細」をご参照ください。「VMware vSphere ESXiサーバ情報」で確認できます。

1.VMware vSphere Clientを使用し、VMware vSphere ESXiサーバに接続します。

2.「インベントリ」画面で、VMware vSphere ESXiサーバ(今回の例では「ehv99631024esx001.pri.p2.local」)を選択し、「ローカルユーザーおよびグループ」タブをクリックします。

3.「root」を右クリックし、「編集」をクリックします。

「ユーザーの編集-root」画面が表示されます。

4.「パスワードを変更」チェックボックスをチェック後、「パスワード」、及び「確認」の欄に新しいパスワードを入力して、「OK」ボタンをクリックします。

VMware vSphere ESXiサーバの登録

VMware vCenter ServerにVMware vSphere ESXiサーバを登録する方法を説明します。

【参考】

お引き渡し時点では、統合管理サーバに初期インストールされたVMware vCenter ServerにESXiホストは登録されていない状態で提供されます。

1.VMware vSphere Web Clientを使用し、統合管理サーバに接続します。

2.「vCenter」をクリックし、「データセンター」をクリックします。次に、データセンター(今回の例では「Data Center」)を選択後、「アクション」をクリックして、「ホストの追加」をクリックします。

「名前と場所」画面が表示されます。

3.「ホストまたはIPアドレス」にお客様のVMware vSphere ESXiサーバのホスト名、またはIPアドレスを入力し、「次へ」ボタンをクリックします。

「接続設定」画面が表示されます。

4.お客様のVMware vSphere ESXiサーバに接続するために必要な情報を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。

お客様のVMware vSphere ESXiサーバに接続するために必要な情報は、以下のとおりです。

項目内容
ユーザー名「root」と入力します。
パスワードお客様のVMware vSphere ESXiサーバのユーザーIDの初期パスワード(「初期パスワードの変更」を実施されている場合は、変更後のパスワード)を入力します。

確認画面が表示されます。

5.「はい」ボタンをクリックします。

「ホストサマリ」画面に、追加するホストが表示されます。

6.「次へ」ボタンをクリックします。

「ライセンスの割り当て」画面が表示されます。

7.「既存のライセンスキーを割り当てる」を選択後、「VMware vSphere 5 Enterprise Plus(CPUごとに無制限なコア)」の割り当てるライセンスキーを選択して、「次へ」ボタンをクリックします。

【参考】

ライセンスキーは、必ず「ライセンスの割り当て」画面であらかじめ選択されているライセンスキーを指定してください。

【参考】

統合管理サーバの再インストール完了後、VMware vSphere ESXiサーバを登録する場合に、以下のエラーが表示されることがあります。以下のエラーが表示された場合は、「はい」ボタンをクリックします。

「ロックダウンモード」画面が表示されます。

8.「ロックダウンモードを有効にする」チェックボックスのチェックが外れていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。

「仮想マシンの場所」画面が表示されます。

9.ホストの仮想マシン用の場所を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

「終了準備の完了」画面が表示されます。

10.選択したオプションを確認し、「終了」ボタンをクリックします。

11.ホスト(今回の例では「ehv99631024esx001.pri.p2.local」)が追加されたことを確認します。

ルーティング設定

VMware vSphere ESXiサーバにルーティング設定を追加する方法を説明します。

管理ネットワークに、IIJプライベートバックボーンサービス、またはお客様が構築された仮想マシンを接続し、それらのノードを通じて、管理ネットワーク以外のネットワークに疎通する際は、ご利用の環境に合わせてルーティング設定の追加が必要になる場合があります。

【参考】

  • ルーティング設定に必要な情報は、IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースのコントロールパネルに記載されています。
  • 詳細は、「ベースセット/VWの画面詳細」をご参照ください。「サービスネットワーク情報」タブで確認できます。

1.SSHを使用して、VMware vSphere ESXiサーバに接続します。

2.以下のコマンドを実行し、ルーティング設定を追加します。

# esxcfg-route -a <ネットワークアドレス> <ネットマスク> <ゲートウェイIPアドレス>
【注意】

以下の条件でルーティング設定を変更した場合は、VMKernelネットワークアダプタが無効になることがあります。

  • お客様が作成したルーティング設定、及び他のVMKernelネットワークアダプタを使用するルーティング設定との間で、宛先ネットワークに重複が存在する。
  • 上記の宛先ネットワークが重複した状態で、VMware vSphere ESXiサーバ、またはVMKernelネットワークアダプタの再起動を行う。


<宛先ネットワークが重複している例>

お客様が「10.0.0.0/8」のルーティング設定を追加した場合は、お客様が追加した「10.0.0.0/8」、及び他のVMKernelネットワークアダプタを使用する以下の2つのルーティング設定との間で、宛先ネットワークが重複しています。
・「vmk1」を使用する「10.10.1.0/24」
・「vmk2」を使用する「10.10.2.0/24」
無効になったVMKernelネットワークアダプタを有効化する場合は、重複するルーティングを削除後に、VMKernelネットワークアダプタの有効化を実施してください。

仮想マシンの管理ネットワーク接続方法

お客様が構築された仮想マシンを、管理ネットワークに接続する方法を説明します。

以下の手順で、管理ネットワーク用の仮想マシンポートグループを作成した上で、このポートグループに仮想マシンを接続してください。

1.VMware vSphere Web Clientを使用し、統合管理サーバに接続します。

2.「vCenter」をクリック後、「ホストおよびクラスタ」をクリックして、ホスト(今回の例では「ehv99631024esx001.pri.p2.local」)を選択します。

3.「管理」タブをクリックし、「ネットワーク」をクリックします。次に、「仮想スイッチ」が選択されていることを確認後、「vSwitch0」を選択して、「」(ホストネットワークを追加します)をクリックします。

「接続タイプの選択」画面が表示されます。

4.「標準スイッチの仮想マシンのポートグループ」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

「ターゲットデバイスの選択」画面が表示されます。

5.「既存の標準スイッチの選択」が選択され、「vSwitch0」が表示されていることを確認し、「次へ」ボタンをクリックします。

「接続設定」画面が表示されます。

6.任意の「ネットワークラベル」(今回の例では「仮想マシンネットワーク」)を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。

【参考】

「VLAN ID」は、「なし」のまま設定を実施してください。

「終了準備の完了」画面が表示されます。

7.設定内容を確認し、「終了」ボタンをクリックします。

8.ポートグループ(今回の例では「仮想マシンネットワーク」)が作成されたことを確認後、作成したポートグループを選択して、「」(設定の編集)をクリックします。

9.設定の編集画面で各種詳細設定を任意で実施し、「閉じる」をクリックします。

【注意】

「ロードバランシング」、及び「ネットワークの障害検出」の設定には、以下の制限があります。

  • 仮想化プラットフォーム VWシリーズでご利用になれる「ロードバランシング」方式は以下のいずれかです。これ以外の方式を選択した場合の動作は保証されません。
    • 発信元の仮想ポートに基づいたルート(デフォルト)
    • 発信元MACハッシュに基づいたルート
    • 明示的なフェイルオーバー順序を使用
  • 仮想化プラットフォーム VWシリーズでご利用になれる「ネットワークの障害検出」方式は、「リンク状態のみ」のみです。
    その他の方式を選択した場合の動作は保証されません。

10.本手順を同一構成で使用する予定のすべてのVMware vSphere ESXiサーバに対して実施します。