[vSphere 8.0]VMware vSphere ESXiサーバの初期設定

vSphere 8.0の場合のVMware vSphere ESXiサーバの初期設定について、説明します。

  1. 初期パスワードの変更
  2. VMware vSphere ESXiサーバの登録
  3. ルーティング設定
  4. 仮想マシンの管理ネットワーク接続方法
初期パスワードの変更
【参考】

  • お引き渡し時点では、VMware vSphere ESXiサーバのrootアカウントのパスワードは、IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースのコントロールパネルに記載される初期パスワードが設定されています。
  • 初期パスワードを確認する方法の詳細は、「VMware vSphere ESXiサーバの画面詳細」をご参照ください。「VMware vSphere ESXiサーバ情報」で確認できます。

1.リモートデスクトップ接続を使用し、運用管理サーバに接続します。

2.VMware Host Clientを使用し、対象のVMware vSphere ESXiサーバに接続します。

3.ユーザー名をクリックし、「パスワードを変更」をクリックします。

「パスワードを変更」画面が表示されます。

4.rootアカウントのパスワードを再設定し、「パスワードを変更」をクリックします。

rootアカウントのパスワードを再設定するために必要な情報は、以下のとおりです。

項目内容
現在のパスワード「root」の現在のパスワードを入力します。
新しいパスワード「root」の新しいパスワードを入力します。
新しいパスワードを再作成します再度、「root」の新しいパスワードを入力します。
VMware vSphere ESXiサーバの登録

VMware vCenter ServerにVMware vSphere ESXiサーバを登録する方法を説明します。

【参考】

お引き渡し時点では、VMware vCenter ServerにVMware vSphere ESXiサーバは登録されていない状態で提供されます。

1.リモートデスクトップ接続を使用し、運用管理サーバに接続します。

2.VMware vSphere Clientを使用し、VMware vCenter Server Applianceに接続します。

3.データセンター(今回の例では「Datacenter」)を選択します。次に「アクション」をクリックし、「ホストの追加」をクリックします。

「名前と場所」画面が表示されます。

4.「ホスト名またはIPアドレス」にお客様のVMware vSphere ESXiサーバのホスト名、またはIPアドレスを入力し、「次へ」をクリックします。

「接続設定」画面が表示されます。

5.お客様のVMware vSphere ESXiサーバに接続するために必要な情報を入力し、「次へ」をクリックします。

お客様のVMware vSphere ESXiサーバに接続するために必要な情報は、以下のとおりです。

項目内容
ユーザー名「root」と入力します。
パスワードお客様のVMware vSphere ESXiサーバのユーザーIDの初期パスワード(「初期パスワードの変更」を実施している場合は、変更後のパスワード)を入力します。

確認画面が表示されます。

6.「はい」をクリックします。

「ホストサマリ」画面に、追加するホストが表示されます。

7.「次へ」をクリックします。

「Host lifecycle」画面が表示されます。

8.チェックを外し、「次へ」をクリックします。

「ライセンスの割り当て」画面が表示されます。

9.「VMware vSphere 8 Enterprise Plus(CPU)」の割り当てるライセンスキーを選択して、「次へ」をクリックします。

【注意】

お引き渡し以降、初めてVMware vSphere ESXiサーバを登録する場合は、以下のエラーが発生しますが、手順に従い「次へ」をクリックしてください。

「ホスト上のライセンス供与された機能をデコードできません。現在のライセンスを変更すると、エラーが発生したり、一部の機能が使用できなくなる可能性があります。」

【参考】

ライセンスキーは、必ず「ライセンスの割り当て」画面であらかじめ選択されているライセンスキーを指定してください。

「ロックダウンモード」画面が表示されます。

10.「無効」が選択されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

「仮想マシンの場所」画面が表示されます。

11.ホストの仮想マシン用の場所を選択し、「次へ」をクリックします。

「設定の確認」画面が表示されます。

12.選択したオプションを確認し、「完了」をクリックします。

13.ホスト(今回の例では「ehv11038490esx001.pri.p2.local」)が追加されたことを確認します。

ルーティング設定

VMware vSphere ESXiサーバにルーティング設定を追加する方法を説明します。

管理ネットワークに、IIJプライベートバックボーンサービス、またはお客様が構築された仮想マシンを接続し、それらのノードを通じて、管理ネットワーク以外のネットワークに疎通する際は、ご利用の環境に合わせてルーティング設定の追加が必要になる場合があります。

【参考】

  • ルーティング設定に必要な情報は、IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースのコントロールパネルに記載されています。
  • 詳細は、「ベースセット/VWの画面詳細」をご参照ください。「サービスネットワーク情報」タブで確認できます。

1.SSHを使用して、VMware vSphere ESXiサーバに接続します。

2.以下のコマンドを実行し、ルーティング設定を追加します。

# esxcli network ip route ipv4 add --gateway <ゲートウェイIPアドレス> --network <ネットワークアドレス>/<ネットマスク>
仮想マシンの管理ネットワーク接続方法

お客様が構築された仮想マシンを、管理ネットワークに接続する方法を説明します。

以下の手順で、管理ネットワーク用の仮想マシンポートグループを作成した上で、このポートグループに仮想マシンを接続してください。

1.VMware vSphere Clientを使用し、VMware vCenter Server Applianceに接続します。

2.対象のVMware vSphere ESXiサーバ(今回の例では「ehv11038490esx001.pri.p2.local」)を選択します。

3.「構成」>「ネットワーク」>「仮想スイッチ」の順序で選択します。次に、「標準スイッチ:vSwitch0」を選択し「ネットワークの追加」をクリックします。

「接続タイプの選択」画面が表示されます。

4.「標準スイッチの仮想マシンのポートグループ」を選択し、「次へ」をクリックします。

「ターゲットデバイスの選択」画面が表示されます。

5.「既存の標準スイッチの選択」が選択され、「vSwitch0」が表示されていることを確認し、「次へ」をクリックします。

「接続設定」画面が表示されます。

6.任意の「ネットワークラベル」(今回の例では「仮想マシンネットワーク」)を入力し、「次へ」をクリックします。

【参考】

・「VLAN ID」は、「なし」のまま設定を実施してください。

・「VLAN ID」は、管理ネットワークに割り当てられた「VLAN ID」を選択します。

管理ネットワークに割り当てられた「VLAN ID」の情報は、IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソースのコントロールパネルに記載されています。詳細は、「ベースセット/VWの画面詳細」をご参照ください。「サービスネットワーク情報」タブの「VLAN ID」で確認できます。

「設定の確認」画面が表示されます。

7.「完了」をクリックします。

8.ポートグループ(今回の例では「仮想マシンネットワーク」)が作成されたことを確認後、作成したポートグループ内の[…]をクリックし、「設定の編集」をクリックします。

9.設定の編集画面で各種詳細設定を任意で実施し、「OK」をクリックします。

【注意】

「ロードバランシング」、及び「ネットワークの障害検出」の設定には、以下の制限があります。

  • 仮想化プラットフォーム VWシリーズでご利用になれる「ロードバランシング」方式は以下のいずれかです。これ以外の方式を選択した場合の動作は保証されません。
    • 発信元の仮想ポートに基づいたルート(デフォルト)
    • 発信元MACハッシュに基づいたルート
    • 明示的なフェイルオーバー順序を使用
  • 仮想化プラットフォーム VWシリーズでご利用になれる「ネットワークの障害検出」方式は、「リンク状態のみ」のみです。
    その他の方式を選択した場合の動作は保証されません。

10.本手順を同一構成で使用する予定のすべてのVMware vSphere ESXiサーバに対して実施します。