Swap領域の設定

新規のSwapファイルを作成してSwap領域を追加する方法、また追加したSwap領域を削除する方法を説明します。

お引き渡し時点のSwap領域のサイズが足りない場合に、必要に応じて領域を追加してください。

Swap領域の追加

新規のSwapファイルを作成してSwap領域を追加する方法を説明します。

1.新規作成するSwapファイルのサイズをMB単位で決定し、その値を1,024倍してブロック数を確定します。

今回の例では、以降、Swapファイルサイズを「16,384MB(16GB)」とします。

16,384×1,024=16,777,216

したがって、ブロック数は「16,777,216」になります。

2.Swap領域用のSwapファイルを作成します。

記述書式は、「sudo dd if=/dev/zero of=<Swapファイル名> bs=1024 count=<ブロック数>」です。

今回の例では、以降、<Swapファイル名>を「/swapfile」とします。

<ブロック数>は、手順1.で確定したブロック数です。

$ sudo dd if=/dev/zero of=/swapfile bs=1024 count=16777216
16384000+0 records in
16384000+0 records out
16777216000 bytes (17 GB) copied, 95.1701 s, 176 MB/s

3.手順2.で作成したファイルを、Swapファイルとして設定します。

記述書式は、「sudo mkswap <Swapファイル名>」です。

$ sudo mkswap /swapfile
Setting up swapspace version 1, size = 16383996 KiB
no label, UUID=########-####-####-####-############

4.Swapファイルを有効にします。

記述書式は、「sudo swapon <Swapファイル名>」です。

$ sudo swapon /swapfile
swapon: /swapfile: insecure permissions 0644, 0600 suggested.

5.Swap領域を表示して、作成したSwapファイルが表示されることを確認します。

$ swapon -s
Filename                                Type            Size    Used    Priority
/dev/sda2                               partition       2097148 0       -1
/swapfile                               file           16383996 0       -2
└─ 作成したSwapファイルが表示されることを確認します。

6.次回以降の物理サーバの起動時にSwap領域を自動的に有効にするために、Swap領域の設定を追加します。

ファイルの記述書式は、「<Swapファイル名> swap swap defaults 0 0」です。

$ sudo vi /etc/fstab
(省略)
/swapfile swap swap defaults 0 0
Swap領域の削除

追加したSwap領域を削除する方法を説明します。

1.Swapファイルを無効にします。

記述書式は、「sudo swapoff <Swapファイル名>」です。

今回の例では、以降、<Swapファイル名>を「/swapfile」とします。

$ sudo swapoff /swapfile

2.Swap領域を表示して、無効にしたSwapファイルが表示されないことを確認します。

$ swapon -s
Filename                                Type            Size    Used    Priority
/dev/sda2                               partition       2097148 0       -1

3.次回以降の物理サーバの起動時にSwap領域を自動的に有効にしないために、Swap領域の設定を削除します。

$ sudo vi /etc/fstab
(省略)
/swapfile swap swap defaults 0 0 ─ この記述を削除します。

4.Swap領域用のSwapファイルを削除します。

記述書式は、「sudo rm <Swapファイル名>」です。

$ sudo rm /swapfile