[vSphere 6.5]分散仮想スイッチの再作成
VMware vSphere アップグレード、及びVMware vSphere 段階アップグレード(運用管理サーバ インストール)のお申し込みに併せて、分散仮想スイッチを再作成し、アップグレードします。
既存の分散仮想スイッチのバージョン、及び再作成する分散仮想スイッチのバージョンの組み合わせにより、分散仮想スイッチを再作成する方法が異なります。手動作成、または設定のエクスポート/インポートのどちらの作成方法でアップグレードするかを、以下の表でご確認ください。
分散仮想スイッチの再作成方法の確認
vSphere 5.5の場合
既存の分散仮想スイッチのバージョン | 再作成する分散仮想スイッチのバージョン | 分散仮想スイッチの再作成方法 |
---|---|---|
バージョン 5.5.0 | バージョン 5.5.0 | 手動作成 |
バージョン 6.0.0 | 手動作成 | |
バージョン 6.5.0 | 手動作成 |
【参考】
VMware vSphere 5.5からVMware vSphere 6.5へのアップグレードの際に、設定のエクスポート/インポートによる分散仮想スイッチの再作成は実施していただけません。VMware vCenter Serverの製品としての不具合によるためです。
詳細は、VMware社が提供する「Knowledge Base(https://kb.vmware.com/s/article/2149769)」をご覧ください。
VMware vSphere 5.5からVMware vSphere 6.5へのアップグレードの際に、設定のエクスポート/インポートにより分散仮想スイッチを再作成する場合は、以下の方法で実施していただくこともできます。
1.VMware vCenter Server 5.5から分散仮想スイッチの設定のエクスポート
2.VMware vSphere 6.0へのアップグレードお申し込み
3.VMware vCenter Server 6.0へ分散仮想スイッチの設定のインポート
4.VMware vCenter Server 6.0から分散仮想スイッチの設定のエクスポート
5.VMware vSphere 6.5へのアップグレードお申し込み
6.VMware vCenter Server 6.5へ分散仮想スイッチの設定のインポート
VMware vSphere 6.0へのアップグレードのお申し込みについての詳細は、「付録C VMware vSphere 6.0へのアップグレード」をご参照ください。
VMware vSphere 6.5へのアップグレードのお申し込みについての詳細は、「付録D VMware vSphere 6.5へのアップグレード」をご参照ください。
vSphere 6.0の場合
既存の分散仮想スイッチのバージョン | 再作成する分散仮想スイッチのバージョン | 分散仮想スイッチの再作成方法 |
---|---|---|
バージョン 5.5.0 | バージョン 5.5.0 | エクスポート/インポート |
バージョン 6.0.0 | エクスポート/インポート | |
バージョン 6.5.0 | エクスポート/インポート | |
バージョン 6.0.0 | バージョン 5.5.0 | 手動作成 |
バージョン 6.0.0 | エクスポート/インポート | |
バージョン 6.5.0 | エクスポート/インポート |
手動作成
ベースセット/VWのアップグレード後に、分散仮想スイッチを手動で再作成する手順です。
再作成する分散仮想スイッチのバージョンは、アップグレード前のVMware vSphere ESXiサーバと互換性のあるバージョンです。すべてのVMware vSphere ESXiサーバのアップグレード作業完了後、必要に応じて分散仮想スイッチのバージョンを6.5.0にアップグレードしてください。
エクスポート/インポート
ベースセット/VWのアップグレード前に分散仮想スイッチの設定をエクスポートし、ベースセット/VWのアップグレード後に設定をインポートする手順です。
インポートによって作成される分散仮想スイッチのバージョンは、エクスポートした時点の分散仮想スイッチのバージョンです。既存の分散仮想スイッチより上位のバージョンの分散仮想スイッチを再作成する場合は、すべてのVMware vSphere ESXiサーバのアップグレード作業完了後、必要に応じて分散仮想スイッチのバージョンを6.5.0にアップグレードしてください。
【参考】
分散仮想スイッチのバージョンを6.5.0にアップグレードする操作の詳細は、「[vSphere 6.5]分散仮想スイッチのアップグレード」をご参照ください。
分散仮想スイッチの再作成作業フロー
作業実施の流れを以下の図で確認してください。
※1 VMware vSphere アップグレードをお申し込みいただく前の時点、またはVMware vSphere 段階アップグレード(VMwarevCenter Server Appliance 提供)をお申し込みいただいた後、VMware vSphere 段階アップグレード(運用管理サーバ インストール)をお申し込みいただく前の時点です。
※2 VMware vSphere アップグレード、またはVMware vSphere 段階アップグレード(運用管理サーバ インストール)をお申し込みいただいた後の時点です。VMware vCenter Server Applianceのデプロイが完了している場合は、VMware vSphere 段階アップグレード(運用管理サーバ インストール)をお申し込みいただく前でも分散仮想スイッチの設定作業を実施いただけます。
注意事項
- 手順(B)、及び手順(G)で、一時的に仮想マシンとの接続が切断される可能性があります。
- プール2、及びプール4のVMware vSphere ESXiサーバで手順(B)、及び手順(G)を行う際、VMware vSphere vMotionは実行しないでください。
- 分散仮想スイッチ再作成作業中、物理NICの冗長性が失われるタイミングがあります。
- 手順内においてポートグループ、仮想マシン用の仮想ネットワークを「仮想マシン用の仮想ネットワーク」と表記します。
- 標準仮想スイッチに移行する際、仮想マシン用の仮想ネットワーク数などの構成上限にご注意ください。
- 今回の例では、VMware vSphere Web Clientを使用する場合の操作方法を説明します。