[vSphere 7.0]アップグレード時の影響・制限事項
アップグレードにより発生する影響、並びに注意事項、及び制限事項について説明します。
【注意】
アップグレードにより発生する影響、並びにアップグレードに関する注意事項、及び制限事項をご確認のうえ、実施してください。
アップグレードの影響
アップグレードにより発生する影響について説明します。
ソフトウェアの構成変更
アップグレードにより、ベースセット/VW、及びVMware vSphere ESXiサーバの構成変更が発生します。
【参考】
詳細は、『IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース サービス詳細資料［仮想化プラットフォーム VWシリーズ編］』をご覧ください。
運用管理サーバのローカルディスクへの影響
VMware vSphereアップグレードのお申し込みに伴い、運用管理サーバのDドライブを再フォーマットし、VMware vCenter Server Appliance 7.0のOVFテンプレートを配置した上でお引き渡しします。VMware vSphereアップグレードをお申し込み中は、当該ドライブに書き込みをしないでください。また、再フォーマットによりDドライブ内のファイルは失われます。お申し込みの前に必要なファイルを退避させてください。
アプリケーションへの影響
アップグレードに伴うアプリケーションの動作は、お客様にて正常性を確認してください。
アップグレードをお申し込みいただく前に、VMware vSphere 7.0とアプリケーションとの互換性、及び製品サポートを確認してください。
VMware vSphere アップグレード中の影響
VMware vCenter Serverがご利用になれません。また、そのほかにも以下の影響があります。
| ご利用の機能 | 影響 |
|---|---|
| VMware vCenter Serverが起動するタスク、及びVMware vCenter Serverが蓄積するカウンター等をご利用の場合 | VMware vCenter Serverの一連の機能がご利用になれません。
|
| VMware vSphere Distributed Resource Scheduler（DRS）をご利用の場合 | 不要なVMware vSphere vMotionを防ぐため、VMware vSphere アップグレードをお申し込みいただく前に、手動、または無効にしてください。 無効に設定した場合は、無効に設定した時点でリソースプールが削除されます。なお、リソースプールは引き継ぐことはできません。 |
| VMware vSphere Fault Tolerance（FT）をご利用の場合 | アップグレードをお申し込みいただく前に、VMware vSphere Fault Toleranceを無効にしてください。 |
| VMware vSphere High Availability（HA）が構成済みの場合 | VMware vSphere アップグレード作業中も、フェイルオーバーは実行されます。 |
VMware vSphere ESXiサーバ アップグレード中の影響
VMware vSphere ESXiサーバのアップグレード作業中は、VMware vSphere ESXiサーバがご利用になれません。
仮想マシンのアップグレード中の影響
【参考】
仮想マシンのアップグレードは任意の作業です。ベースセット/VW及びVMware vSphere ESXiサーバのアップグレードが完了後に、必要に応じて実施してください。
- 仮想マシンのアップグレード作業中は、ゲストOS再起動が1回発生します。
- ハードウェアバージョンとVMware Toolsを個別にアップグレードする場合は、仮想マシンのOS再起動が2回発生します。
アップグレードの注意事項、及び制限事項
お申し込み時の制限事項
アップグレードのお申し込み時には、以下の制約があります。
| 申し込む品目 | 制限事項 |
|---|---|
| VMware vSphere アップグレード | 以下の項目は、同時にお申し込みいただけません。
|
| VMware vSphere ESXiサーバのアップグレード | 以下の項目は、同時にお申し込みいただけません。
|
分散仮想スイッチのバックアップリストア
アップグレード前にバックアップしたVMware vSphere 6.5の分散仮想スイッチは、アップグレード後にリストアできます。VMware vSphere 6.5の分散仮想スイッチ以外のデータ、及びコンポーネントは、リストアできません。
ダウングレード
VMware vCenter Server Appliance、及びVMware vSphere ESXiサーバのバージョンをアップグレードした後に、VMware vSphere 6.5にダウングレードすることはできません。
VMware vSphereのバージョンの統一
アップグレードに伴う一時的な混在を除き、VMware vCenter Server Appliance、及びVMware vSphere ESXiサーバのvSphereバージョンは統一してください。
標準仮想スイッチ使用時におけるVMware vSphere vMotion
VMware vSphere 7.0では、仮想スイッチ、及びポートグループに関するセキュリティーポリシーの規定値がVMware vSphere 6.5から変更されています。そのため、標準仮想スイッチを使用している場合にはVMware vSphere vMotionに失敗することがあります。詳細は、VMware社が提供する「Knowledge Base（https://kb.vmware.com/s/article/67853）」をご覧ください。