VMware vSphere ESXiサーバのハードウェア障害時の対応

弊社では、VMware vSphere ESXiサーバのハードウェアの故障を検知した場合は、お客様にご連絡の上、ハードウェアの保守を実施します。

保守対応を実施する場合は、ESXiサーバをシャットダウンした状態でお引き渡しいただきます。

【参考】

弊社で検知できないVMware vSphere ESXiサーバのハードウェア障害時の対応

弊社サービス設備において、ESXiサーバの以下の部位の故障を検知できません。これらの部位の故障を検知するには、vCenter Serverでの設定が必要ですが、この設定に必要な特権アカウントをお客様にお引き渡ししているためです。

  • ローカルストレージの冗長化コントローラに搭載されたキャッシュメモリ
  • 拡張カードのNICポート
  • FCポート

これらの部位の故障は、以下の表に記載されたvSphere アラームを有効に設定することでお客様にて検知できるようになります。

部位vSphere アラーム
ローカルストレージの冗長化コントローラに搭載されたキャッシュメモリ
  • ホストの接続とパワー(電源)状態※1
  • ホスト エラー※1
  • ホストの接続障害※1
拡張カードのNICポート※2
  • ネットワーク アップリンクの冗長性が失われました
  • ネットワーク アップリンクの冗長性が低下しました
  • ネットワーク接続が失われました
FCポート
  • ストレージに接続できません

※1 当該部位の故障により、稀に冗長化コントローラ自体が使用できなくなる場合があります。これに伴い、VMware vSphere ESXiサーバはローカルストレージを参照できず、メモリ上のみで稼働します。過去事例では、この状態においてもVMware vSphere ESXiサーバ上の仮想マシンは影響なく稼働し続けますが、時間経過に伴い、以下のような事象に至ることが確認されています。

  • VMware vSphere ESXiサーバが統合管理サーバ、または運用管理サーバから切断され、VMware vSphere Client、及びVMware vSphere Web Clientから操作できなくなる
  • VMware vSphere ESXiサーバにSSH接続できなくなる

※2 故障の検知に際して拡張カードのNICポートに対応するvmnicを識別する必要がありますが、ご利用のVMware vSphere ESXiサーバの品目により、拡張カードのNICポートに対応するvmnicは異なります。

詳細は『IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース サービス詳細資料[仮想化プラットフォーム VWシリーズ編]』をご覧ください。


vSphere アラームの発生時の状況により、上記以外のvSphere アラームが並行して発生する可能性があります。

上記のvSphere アラームは、弊社サービス設備の障害、メンテナンス、またはVMware vSphereの不具合など、他の要因によっても発生する可能性があります。

そのため、弊社サービス設備で障害が発生していないこと、及びメンテナンスが行われていないことを、弊社アナウンスでご確認いただいた上でお問い合わせください。

【参考】

弊社アナウンスは、コントロールパネルのダッシュボードに記載されています。詳細は、「ダッシュボード」をご参照ください。「お知らせ一覧」で確認できます。