[CentOS/RHEL 6]IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合の設定

CentOS/RHEL 6で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、設定変更をお申し込みいただいたネットワーク「インターネット接続」、及びネットワーク「プライベートネットワーク/P」を物理サーバに設定する方法を説明します。

【注意】

VLANインタフェースに、IPv4アドレスまたはIPv6アドレスを設定することや、IPv4アドレスまたはIPv6アドレスを有効化/無効化することをきっかけに、物理サーバと接続できない状態が発生する場合があります。

物理サーバのログイン許可IPアドレスの設定、及び物理サーバへのネットワークの到達性があることを、よくご確認ください。

【参考】

設定変更とは、インタフェースへのネットワーク「インターネット接続」、及びネットワーク「プライベートネットワーク/P」の割り当ての追加、変更、または削除が該当します。

VLANの追加

CentOS/RHEL 6で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、VLANを追加する方法を説明します。

VLANに設定するIPアドレスの種類によって操作が異なります。ネットワーク環境にあわせて、以下のリンク先をご参照ください。

IPv4アドレスのみ設定する場合

CentOS/RHEL 6で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、IPv4アドレスを設定したVLANを追加する方法を説明します。

1.VLANインタフェースを設定します。

コマンドの記述書式は、「sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-vlan<VLAN ID>」です。

ファイルの記述書式は、「<パラメータ項目>=<パラメータ値>」です。

<IPv4アドレス>、及び<IPv4プレフィックス>は、任意の値を設定します。

今回の例では、以降、<VLAN ID>を「1」、<IPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.XXX」、及び<IPv4プレフィックス>を「XX」とします。

$ sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-vlan1
TYPE=Vlan
VLAN=yes
NAME=vlan1 ─ vlan<VLAN ID>を設定します。
DEVICE=vlan1 ─ vlan<VLAN ID>を設定します。
PHYSDEV=bond0
VLAN_ID=1 ─ <VLAN ID>を設定します。
IPADDR=XXX.XXX.XXX.XXX ─ <IPv4アドレス>を設定します。
PREFIX=XX ─ <IPv4プレフィックス>を設定します。
BOOTPROTO=none
ONBOOT=yes
USERCTL=no
【注意】

<IPv4アドレス>には、弊社で予約するIPアドレス数、及びハートビート(クラスタタイプのみ)で設定したIPアドレスは設定できません。弊社で予約するIPアドレス数は、『IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース サービス詳細資料[ネットワーク・コネクタ・FW/LB編]をご覧ください。

【参考】

<VLAN ID>を確認する方法は、ご契約の品目により異なります。

2.テーブルを追加します。

ファイルの記述書式は、「<10から10刻みの連番> vlan<VLAN ID>」です。

$ sudo vi /etc/iproute2/rt_tables
10 vlan1

3.エントリを追加します。

ファイルの記述書式は、「<IIJ統合運用管理サービスのサービス設備のネットワークアドレス> via <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> dev vlan<VLAN ID> table vlan<VLAN ID>」です。

今回の例では、以降、<監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.253」とします。

$ sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/iproute2
203.180.60.0/23 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 table vlan1
203.180.63.0/24 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 table vlan1
【参考】

<監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス>を確認する方法の詳細は、「プライベートネットワーク/Pの画面詳細」をご参照ください。「監視・運用ゲートウェイ」の「IPアドレス」で確認できます。

4.VLANインタフェースを有効にします。

記述書式は、「sudo ifup vlan<VLAN ID>」です。

$ sudo ifup vlan1

5.VLANインタフェースの設定内容を確認します。

記述書式は、「sudo ifconfig vlan<VLAN ID>」です。

$ sudo ifconfig vlan1
vlan1     Link encap:Ethernet  HWaddr
          inet addr: XXX.XXX.XXX.XXX  Bcast: XXX.XXX.XXX.XXX  Mask:XXX.XXX.XXX.XXX
          inet6 addr: XXXX::XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/XX Scope:Link
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:27585 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:1326 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:0
          RX bytes:4629379 (4.4 MiB)  TX bytes:94917 (92.6 KiB)
【参考】

  • 「inet addr」には、手順1.で設定した<IPv4アドレス>が表示されます。
  • 「Mask」には、手順1.で設定した<IPv4プレフィックス>から計算されたサブネットマスクが表示されます。

6.IIJ統合運用管理サービスへの経路が追加されていることを確認します。

$ ip rule show
32764:  from XXX.XXX.XXX.253 lookup vlan1 ─ 「from <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> lookup vlan<VLAN ID>」と表示されていることを確認します。

$ ip route show table vlan1
203.180.63.0/24 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 ─ 「203.180.63.0/24 via <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> dev vlan<VLAN ID>」と表示されていることを確認します。
203.180.60.0/23 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 ─ 「203.180.60.0/23 via <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> dev vlan<VLAN ID>」と表示されていることを確認します。
IPv4アドレス、及びIPv6アドレスを設定する場合

CentOS/RHEL 6で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、IPv4アドレス、及びIPv6アドレスを設定したVLANを追加する方法を説明します。

1.VLANインタフェースを設定します。

コマンドの記述書式は、「sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-vlan<VLAN ID>」です。

ファイルの記述書式は、「<パラメータ項目>=<パラメータ値>」です。

<IPv4アドレス>、<IPv4プレフィックス>、<IPv6アドレス>、及び<IPv6プレフィックス>は、任意の値を設定します。

今回の例では、以降、<VLAN ID>を「1」、<IPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.XXX」、<IPv4プレフィックス>を「XX」、<IPv6アドレス>を「XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX」、及び<IPv6プレフィックス>を「XX」とします。

$ sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-vlan1
TYPE=Vlan
VLAN=yes
NAME=vlan1 ─ vlan<VLAN ID>を設定します。
DEVICE=vlan1 ─ vlan<VLAN ID>を設定します。
PHYSDEV=bond0
VLAN_ID=1 ─ <VLAN ID>を設定します。
IPADDR=XXX.XXX.XXX.XXX ─ <IPv4アドレス>を設定します。
PREFIX=XX ─ <IPv4プレフィックス>を設定します。
BOOTPROTO=none
ONBOOT=yes
USERCTL=no
IPV6INIT=yes
IPV6ADDR=XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/XX ─ <IPv6アドレス>、及び<IPv6プレフィックス>を設定します。
【注意】

【参考】

<VLAN ID>を確認する方法は、ご契約の品目により異なります。

2.テーブルを追加します。

ファイルの記述書式は、「<10から10刻みの連番> vlan<VLAN ID>」です。

$ sudo vi /etc/iproute2/rt_tables
10 vlan1

3.エントリを追加します。

ファイルの記述書式は、「<IIJ統合運用管理サービスのサービス設備のネットワークアドレス> via <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> dev vlan<VLAN ID> table vlan<VLAN ID>」です。

今回の例では、以降、<監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.253」とします。

$ sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/iproute2
203.180.60.0/23 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 table vlan1
203.180.63.0/24 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 table vlan1
【参考】

<監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス>を確認する方法の詳細は、「プライベートネットワーク/Pの画面詳細」をご参照ください。「監視・運用ゲートウェイ」の「IPアドレス」で確認できます。

4.VLANインタフェースを有効にします。

記述書式は、「sudo ifup vlan<VLAN ID>」です。

$ sudo ifup vlan1

5.VLANインタフェースの設定内容を確認します。

記述書式は、「sudo ifconfig vlan<VLAN ID>」です。

$ sudo ifconfig vlan1
vlan1     Link encap:Ethernet  HWaddr
          inet addr: XXX.XXX.XXX.XXX  Bcast: XXX.XXX.XXX.XXX  Mask:XXX.XXX.XXX.XXX
          inet6 addr: XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/XX Scope:Global
          inet6 addr: XXXX::XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/XX Scope:Link
          UP BROADCAST RUNNING MULTICAST  MTU:1500  Metric:1
          RX packets:27585 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0
          TX packets:1326 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0
          collisions:0 txqueuelen:0
          RX bytes:4629379 (4.4 MiB)  TX bytes:94917 (92.6 KiB)
【参考】

  • 「inet addr」には、手順1.で設定した<IPv4アドレス>が表示されます。
  • 「Mask」には、手順1.で設定した<IPv4プレフィックス>から計算されたサブネットマスクが表示されます。
  • 「inet6 addr~Scope:Global」には、手順1.で設定した<IPv6アドレス>、及び<IPv6プレフィックス>が表示されます。

6.IIJ統合運用管理サービスへの経路が追加されていることを確認します。

$ ip rule show
32764:  from XXX.XXX.XXX.253 lookup vlan1 ─ 「from <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> lookup vlan<VLAN ID>」と表示されていることを確認します。

$ ip route show table vlan1
203.180.63.0/24 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 ─ 「203.180.63.0/24 via <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> dev vlan<VLAN ID>」と表示されていることを確認します。
203.180.60.0/23 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 ─ 「203.180.60.0/23 via <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> dev vlan<VLAN ID>」と表示されていることを確認します。
VLANの削除

CentOS/RHEL 6で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、VLANを削除する方法を説明します。

【注意】

VLANを削除する際は、削除対象のVLAN以外のVLANによる接続が確立された状態で実行してください。

VLANの削除によって物理サーバとの接続が行えない状態が発生する可能性があります。

1.VLANインタフェースを無効にします。

記述書式は、「sudo ifdown vlan<VLAN ID>」です。

今回の例では、以降、<VLAN ID>を「1」とします。

$ sudo ifdown vlan1

2.VLANインタフェースが無効になっていることを確認します。

記述書式は、「sudo ifconfig vlan<VLAN ID>」です。

$ sudo ifconfig vlan1
vlan1: error fetching interface information: Device not found ─ VLANインタフェースが無効になっていると、このように表示されます。

3.VLANインタフェースの設定を削除します。

記述書式は、「sudo rm /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-vlan<VLAN ID>」です。

$ sudo rm /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-vlan1
rm: remove regular empty file ` ifcfg-vlan1'? y

4.エントリを削除します。

$ sudo vi /etc/sysconfig/network-scripts/iproute2
203.180.60.0/23 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 table vlan1 ─ この記述を削除します。
203.180.63.0/24 via XXX.XXX.XXX.253 dev vlan1 table vlan1 ─ この記述を削除します。

5.テーブルを削除します。

$ sudo vi /etc/iproute2/rt_tables
10 vlan1 ─ この記述を削除します。
VLANの変更

CentOS/RHEL 6で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、VLANを変更する方法を説明します。

1.「VLANの追加」の手順を参考に、変更後のVLAN IDのインタフェースを追加し、接続できることを確認します。

2.「VLANの削除」の手順を参考に、変更前のVLAN IDのインタフェースを削除します。