[RHEL 9]IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合の設定
RHEL 9で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、設定変更をお申し込みいただいたネットワーク「インターネット接続」、及びネットワーク「プライベートネットワーク/P」を物理サーバに設定する方法を説明します。
【注意】
VLANインタフェースに、IPv4アドレスまたはIPv6アドレスを設定することや、IPv4アドレスまたはIPv6アドレスを有効化/無効化することをきっかけに、物理サーバと接続できない状態が発生する場合があります。
物理サーバのログイン許可IPアドレスの設定、及び物理サーバへのネットワークの到達性があることを、よくご確認ください。
【参考】
設定変更とは、インタフェースへのネットワーク「インターネット接続」、及びネットワーク「プライベートネットワーク/P」の割り当ての追加、変更、または削除が該当します。
- 設定変更のお申し込みの内容、及び注意事項の詳細は、『IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース サービス詳細資料[物理サーバ編]』をご覧ください。
- 設定変更のお申し込み方法の詳細は、「シングルタイプ、クラスタタイプの設定変更」をご参照ください。
VLANの追加
RHEL 9で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、VLANを追加する方法を説明します。
VLANに設定するIPアドレスの種類によって操作が異なります。ネットワーク環境にあわせて、以下のリンク先をご参照ください。
IPv4アドレスのみ設定する場合
RHEL 9で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、IPv4アドレスを設定したVLANを追加する方法を説明します。
1. テーブルを追加します。
ファイルの記述書式は、「<10から10刻みの連番> vlan<VLAN ID>」です。
今回の例では、以降、<10から10刻みの連番>を「10」、<VLAN ID>を「1」とします。
$ sudo vi /etc/iproute2/rt_tables |
10 vlan1 |
【参考】
<VLAN ID>を確認する方法は、ご契約の品目により異なります。
- シングルタイプをご契約の場合は、「シングルタイプの画面詳細」をご参照ください。「ネットワーク詳細」で確認できます。
- クラスタタイプをご契約の場合は、「クラスタタイプの画面詳細」をご参照ください。「ネットワーク詳細」で確認できます。
2. VLANインタフェースを追加します。
記述書式は、「sudo nmcli connection add type vlan ifname <インタフェースネーム> con-name <コネクションネーム> dev bond0 id <VLAN ID> ip4 <IPv4アドレス>/<IPv4プレフィックス> gw4 <ゲートウェイのIPv4アドレス>」です。
<インタフェースネーム>、<コネクションネーム>、<IPv4アドレス>、<IPv4プレフィックス>、及び<ゲートウェイのIPv4アドレス>は、任意の値を設定します。
今回の例では、以降、<インタフェースネーム>を「####」、<コネクションネーム>を「####」、<IPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.XXX」、<IPv4プレフィックス>を「XX」、及び<ゲートウェイのIPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.XXX」とします。
$ sudo nmcli connection add type vlan ifname #### con-name #### dev bond0 id 1 ip4 XXX.XXX.XXX.XXX/XX gw4 XXX.XXX.XXX.XXX |
【注意】
<IPv4アドレス>には、弊社で予約するIPアドレス数、及びハートビート(クラスタタイプのみ)で設定したIPアドレスは設定できません。弊社で予約するIPアドレス数は、『IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース サービス詳細資料[ネットワーク・コネクタ・FW/LB編]』をご覧ください。
3. ルーティングを追加します。
記述書式は、「sudo nmcli connection modify <VLAN ID> +ipv4.routes "<IIJ統合運用管理サービスのサービス設備のネットワークアドレス> <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> table=<10から10刻みの連番>"」です。
今回の例では、以降、<監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.253」とします。
$ sudo nmcli connection modify vlan1 +ipv4.routes "203.180.60.0/23 XXX.XXX.XXX.253 table=10" |
$ sudo nmcli connection modify vlan1 +ipv4.routes "203.180.63.0/24 XXX.XXX.XXX.253 table=10" |
【参考】
<監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス>を確認する方法の詳細は、「プライベートネットワーク/Pの画面詳細」をご参照ください。「監視・運用ゲートウェイ」の「IPアドレス」で確認できます。
4. ルールを追加します。
記述書式は、「sudo nmcli connection modify vlan1 +ipv4.routing-rules "priority <10から10刻みの連番> from <IPv4アドレス> table <10から10刻みの連番>"」です。
$ sudo nmcli connection modify vlan1 +ipv4.routing-rules "priority 10 from XXX.XXX.XXX.XXX table 10" |
5. VLANインタフェースを再起動します。
記述書式は、「sudo nmcli device disconnect <VLAN ID>; nmcli connection up <VLAN ID>」です。
$ sudo nmcli device disconnect vlan1; nmcli connection up vlan1 |
6. VLANインタフェースが追加されていることを確認します。
$ nmcli connection show |
NAME UUID TYPE DEVICE |
VLAN1 ########-####-####-####-############ vlan VLAN1 |
└─ 追加したVLANインタフェースが表示されることを確認します。 |
7. VLANインタフェースのIPv4アドレス、及びIPv4プレフィックスが正しいことを確認します。
$ ip addr show |
5: VLAN1@bond0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP |
link/ether ##:##:##:##:##:## brd ff:ff:ff:ff:ff:ff |
inet XXX.XXX.XXX.XXX/XX brd XXX.XXX.XXX.XXX scope global VLAN1 |
valid_lft forever preferred_lft forever |
inet6 XXXX::XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/XX scope link |
valid_lft forever preferred_lft forever |
【参考】
「inet」には、手順3.で設定した<IPv4アドレス>、及び<IPv4プレフィックス>が表示されます。
IPv4アドレス、及びIPv6アドレスを設定する場合
RHEL 9で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、IPv4アドレス、及びIPv6アドレスを設定したVLANを追加する方法を説明します。
1. テーブルを追加します。
ファイルの記述書式は、「<10から10刻みの連番> vlan<VLAN ID>」です。
今回の例では、以降、<10から10刻みの連番>を「10」、<VLAN ID>を「1」とします。
$ sudo vi /etc/iproute2/rt_tables |
10 vlan1 |
【参考】
<VLAN ID>を確認する方法は、ご契約の品目により異なります。
- シングルタイプをご契約の場合は、「シングルタイプの画面詳細」をご参照ください。「ネットワーク詳細」で確認できます。
- クラスタタイプをご契約の場合は、「クラスタタイプの画面詳細」をご参照ください。「ネットワーク詳細」で確認できます。
2. VLANインタフェースを追加します。
記述書式は、「sudo nmcli connection add type vlan ifname <インタフェースネーム> con-name <コネクションネーム> dev bond0 id <VLAN ID> ip4 <IPv4アドレス>/<IPv4プレフィックス> gw4 <ゲートウェイのIPv4アドレス> ip6 <IPv6アドレス>/<IPv6プレフィックス> gw6 <ゲートウェイのIPv6アドレス>」です。
<インタフェースネーム>、<コネクションネーム>、<IPv4アドレス>、<IPv4プレフィックス>、<ゲートウェイのIPv4アドレス>、<IPv6アドレス>、<IPv6プレフィックス>、及び<ゲートウェイのIPv6アドレス>は、任意の値を設定します。
今回の例では、以降、<インタフェースネーム>を「####」、<コネクションネーム>を「####」、<VLAN ID>を「1」、<IPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.XXX」、<IPv4プレフィックス>を「XX」、<ゲートウェイのIPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.XXX」、<IPv6アドレス>を「XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX」、<IPv6プレフィックス>を「XX」、及び<ゲートウェイのIPv6アドレス>を「XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX」とします。
$ sudo nmcli connection add type vlan ifname #### con-name #### dev bond0 id 1 ip4 XXX.XXX.XXX.XXX/XX gw4 XXX.XXX.XXX.XXX ip6 XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/XX gw6 XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX |
【注意】
- <IPv4アドレス>には、弊社で予約するIPアドレス数、及びハートビート(クラスタタイプのみ)で設定したIPアドレスは設定できません。弊社で予約するIPアドレス数は、『IIJ GIOインフラストラクチャーP2 プライベートリソース サービス詳細資料[ネットワーク・コネクタ・FW/LB編]』をご覧ください。
- <IPv6アドレス>には、ハートビート(クラスタタイプのみ)で設定したIPアドレスは設定できません。
3. ルーティングを追加します。
記述書式は、「sudo nmcli connection modify <VLAN ID> +ipv4.routes "<IIJ統合運用管理サービスのサービス設備のネットワークアドレス> <監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス> table=<10から10刻みの連番>"」です。
今回の例では、以降、<監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス>を「XXX.XXX.XXX.253」とします。
$ sudo nmcli connection modify vlan1 +ipv4.routes "203.180.60.0/23 XXX.XXX.XXX.253 table=10" |
$ sudo nmcli connection modify vlan1 +ipv4.routes "203.180.63.0/24 XXX.XXX.XXX.253 table=10" |
【参考】
<監視・運用ゲートウェイのIPv4アドレス>を確認する方法の詳細は、「プライベートネットワーク/Pの画面詳細」をご参照ください。「監視・運用ゲートウェイ」の「IPアドレス」で確認できます。
4. ルールを追加します。
記述書式は、「sudo nmcli connection modify vlan1 +ipv4.routing-rules "priority <10から10刻みの連番> from <IPv4アドレス> table <10から10刻みの連番>"」です。
$ sudo nmcli connection modify vlan1 +ipv4.routing-rules "priority 10 from XXX.XXX.XXX.XXX table 10" |
5. VLANインタフェースを再起動します。
記述書式は、「sudo nmcli device disconnect vlan<VLAN ID>; nmcli connection up vlan<VLAN ID>」です。
$ sudo nmcli device disconnect vlan1; nmcli connection up vlan1 |
6. VLANインタフェースが追加されていることを確認します。
$ nmcli connection show |
NAME UUID TYPE DEVICE |
VLAN1 ########-####-####-####-############ vlan VLAN1 |
└─ 追加したVLANインタフェースが表示されることを確認します。 |
7. VLANインタフェースのIPv4アドレス、IPv4プレフィックス、IPv6アドレス、及びIPv6プレフィックスが正しいことを確認します。
$ ip addr show |
5: VLAN1@bond0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP |
link/ether ##:##:##:##:##:## brd ff:ff:ff:ff:ff:ff |
inet XXX.XXX.XXX.XXX/XX brd XXX.XXX.XXX.XXX scope global VLAN1 |
valid_lft forever preferred_lft forever |
inet6 XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/XX scope global |
valid_lft forever preferred_lft forever |
inet6 XXXX::XXXX:XXXX:XXXX:XXXX/XX scope link |
valid_lft forever preferred_lft forever |
【参考】
- 「inet」には、手順3.で設定した<IPv4アドレス>、及び<IPv4プレフィックス>が表示されます。
- 「inet6~scope global」には、手順3.で設定した<IPv6アドレス>、及び<IPv6プレフィックス>が表示されます。
VLANの削除
RHEL 9で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、VLANを削除する方法を説明します。
【注意】
VLANを削除する際は、削除対象のVLAN以外のVLANによる接続が確立された状態で実行してください。
VLANの削除によって物理サーバとの接続が行えない状態が発生する可能性があります。
1. VLANインタフェースを無効にします。
記述書式は、「sudo nmcli connection down vlan<VLAN ID>」です。
今回の例では、以降、<VLAN ID>を「1」とします。
$ sudo nmcli connection down vlan1 |
2. VLANインタフェースを削除します。
記述書式は、「sudo nmcli connection delete vlan<VLAN ID>」です。
$ sudo nmcli connection delete vlan1 |
3. インタフェース設定を確認し、VLANインタフェースが削除されていることを確認します。
$ nmcli connection show |
4. テーブルを削除します。
$ sudo vi /etc/iproute2/rt_tables |
10 vlan1 ─ この記述を削除します。 |
VLANの変更
RHEL 9で、IIJ統合運用管理サービスをご利用になる場合に、VLANを変更する方法を説明します。