仮想サーバ 性能保証タイプ及びベストエフォートタイプのサービス設備のメンテナンスのために、仮想サーバのライブマイグレーションを実施することがあります。ライブマイグレーションは、仮想サーバを稼働状態のまま、別の物理サーバに移設する操作です。
通常時と緊急時のライブマイグレーションについて、以下に説明します。
弊社サービス提供設備の計画的なアップデートを行う場合など、1ヵ月以上の猶予期間を設けられる場合は、通常時のライブマイグレーションの対応となります。通常時のライブマイグレーションについて、以下に説明します。
弊社サービス提供設備のアップデートの実施予定は、事前にIIJサービスオンラインの「IIJからのお知らせ」でお知らせいたします。アップデート内容等の詳細については、お知らせの内容をご確認ください。
アナウンスで示した期日までに、お客様が仮想サーバの停止と起動を実施された場合、仮想サーバはアップデート済みのハイパーバイザ上で起動し直された状態となるため、弊社でのライブマイグレーションは実施しません。
猶予期間中に仮想サーバの停止と起動を実施された場合と、実施されずに猶予期間を過ぎた場合の対応は、それぞれ以下のようになります。
ご利用の仮想サーバの利用用途に応じて、仮想サーバへの影響タイミングを制御したい場合は、3.以降をご確認ください。後述の「■ライブマイグレーションによる影響」に示す影響が問題とならない用途でご利用されている場合は、以降のお客様対応は不要です。
下記の「アップデート済みのハイパーバイザ上へ移動する操作」を行うことで、アップデート済みのハイパーバイザ上で仮想サーバが起動します。
コントロールパネルからの仮想サーバの電源操作について詳しくは、「2.2 仮想サーバの起動、停止、再起動」をご覧ください。
APIについて詳しくは、「02.仮想サーバ」をご覧ください。
アップデート済みのハイパーバイザ上へ移動する操作 | アップデート済みのハイパーバイザ上へ移動しない操作 |
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仮想サーバの停止操作を行った後に起動操作を行う場合、その停止方法は問いません。以下に示すいずれかの停止方法で停止してください。
また、サービス提供基盤の障害により仮想サーバの停止が発生した場合も、アップデート済みのハイパーバイザ上で仮想サーバが起動します。
仮想サーバの詳細画面の「サービス提供基盤バージョン」欄を確認します。
仮想サーバの詳細画面の「サービス提供基盤バージョン」欄を確認し、IIJサービスオンラインの「IIJからのお知らせ」に記載されているサービス提供基盤バージョンと一致している、もしくはそれより新しいバージョンであれば、アップデートの適用は完了しています。
仮想サーバの詳細画面について詳しくは、「2.1.2 仮想サーバの詳細」をご覧ください。
サービス提供基盤バージョンは仮想サーバのOS上から確認することも可能です。
# dmidecode -t system | grep 'Version'
Version: XX.XX.XX (XX.XX.XXはバージョン番号)
> reg query HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\DESCRIPTION\System\BIOS -v SystemVersion
SystemVersion REG_SZ XX.XX.XX (XX.XX.XXはバージョン番号)
緊急を要するサービス基盤のアップデートや障害対応など、猶予期間を設けられない場合の対応について、以下に説明します。
ライブマイグレーションを弊社が実施した場合の影響について、以下に示します。