1.8.2 仮想サーバ 専有タイプのサービス提供設備アップデート

仮想サーバ 専有タイプの稼働するサービス提供基盤のセキュリティや可用性の向上を目的として、サービス提供基盤のアップデートを行う場合があります。アップデートの際の弊社からのアナウンス及びお客様にご対応いただく内容について、以下に説明します。

重 要

専有タイプの仮想サーバは、設備構成の都合上、ライブマイグレーションができません。

アップデートの流れ

仮想サーバ 専有タイプのサービス提供設備アップデートの流れについて、以下に説明します。

1.お知らせの内容を確認する

弊社サービス提供設備のアップデートの実施予定は、事前にIIJサービスオンラインの「IIJからのお知らせ」でお知らせいたします。アップデート内容等の詳細については、お知らせの内容をご確認ください。

お知らせの中で、お客様による仮想サーバ 専有タイプの「起動」または「再起動」の実施を依頼します。

2.仮想サーバを再起動する

下記の「ハイパーバイザのアップデートが行われる操作」の中から任意の「起動」または「再起動」を行うことで、ご利用の仮想サーバ 専有タイプが稼働するハイパーバイザのアップデート処理が行われ、アップデート済みのハイパーバイザ上で仮想サーバが起動します。

コントロールパネルからの仮想サーバの電源操作について詳しくは、「2.2 仮想サーバの起動、停止、再起動」をご覧ください。

APIについて詳しくは、「02.仮想サーバ」をご覧ください。

ハイパーバイザのアップデートが行われる操作 ハイパーバイザのアップデートが行われない操作
  • コントロールパネルからの起動
  • コントロールパネルからの再起動
  • コントロールパネルからの強制再起動
  • P2PUB-APIからの起動
  • P2PUB-APIからの再起動
  • 仮想サーバのOS上の操作による再起動("shutdown -r" など)
補 足

仮想サーバの停止操作を行った後に起動操作を行う場合、その停止方法は問いません。以下に示すいずれかの停止方法で停止してください。

  • 仮想サーバのOS上の操作による停止("shutdown -h" など)
  • コントロールパネルからの停止
  • コントロールパネルからの強制停止
  • P2PUB-APIからの停止

また、サービス提供基盤の障害により仮想サーバの停止が発生した場合も、起動時にハイパーバイザのアップデート処理が行われ、アップデート済みのハイパーバイザ上で仮想サーバが起動します。

重 要

「起動」または「再起動」を実施した際、ハイパーバイザのアップデート処理が実行されるため、通常よりも仮想サーバの起動に時間を要します。所要時間の目安は、都度アナウンスいたします。

3.仮想サーバがアップデート済みのハイパーバイザ上で起動したことを確認する

仮想サーバの詳細画面の「サービス提供基盤バージョン」欄を確認します。

サービス提供基盤バージョンを確認

仮想サーバの詳細画面の「サービス提供基盤バージョン」欄を確認し、IIJサービスオンラインの「IIJからのお知らせ」に記載されているサービス提供基盤バージョンと一致している、もしくはそれより新しいバージョンであれば、アップデートの適用は完了しています。

仮想サーバの詳細画面について詳しくは、「2.1.2 仮想サーバの詳細」をご覧ください。

注 意
  • 仮想サーバの詳細画面の「再起動」欄は、サービス設備継続提供のための仮想サーバ再起動を弊社から依頼した場合の再起動要否が表示される項目です。本ページの内容に関連する項目ではありませんので、お取り違えの無いようご注意ください。
  • サービス設備継続提供のための仮想サーバ再起動について詳しくは、「1.8.3 仮想サーバ サービス設備継続提供のための再起動」をご覧ください。
補 足
  • 「サービス提供基盤バージョン」欄から、仮想サーバが起動した時点でのサービス提供基盤のバージョンを確認することができます。
  • 「サービス提供基盤バージョン」は、サービス提供基盤のバージョン管理のため弊社が付与するバージョン名称です。XX.XX.XX の形式で表記されます(例:21.07.54)。
補 足

サービス提供基盤バージョンは仮想サーバのOS上から確認することも可能です。

Linux の場合
以下のコマンドを実行します。

# dmidecode -t system | grep 'Version'

Version: XX.XX.XX (XX.XX.XXはバージョン番号)

Windows Server の場合
コマンドプロンプトを起動して、以下のコマンドを実行します。

> reg query HKEY_LOCAL_MACHINE\HARDWARE\DESCRIPTION\System\BIOS -v SystemVersion

SystemVersion REG_SZ XX.XX.XX (XX.XX.XXはバージョン番号)