3.1 システムストレージの仕様
システムストレージの仕様について、以下に説明します。
補 足
システムストレージ タイプSは、新規契約の受付を終了いたしました。
システムストレージ タイプXは、以下のOSの新規契約の受付を終了いたしました。
- CentOS 6
- CentOS 8
- CentOS Stream 8
- Red Hat Enterprise Linux 6
- Ubuntu 16.04
- Ubuntu 18.04
- Windows Server 2008 R2 Standard
- Windows Server 2012 R2 Standard
システムストレージの仕様
仕様 |
システムストレージ タイプS |
システムストレージ タイプX |
OS種別 |
LinuxまたはWindows Serverを契約時に選択可能 |
接続可能な仮想サーバ |
性能保証タイプ、ベストエフォートタイプ、専有タイプ |
ブートデバイスとしての仮想サーバへの接続上限数 |
1 |
1 |
合計で1台まで |
データデバイスとしての利用 |
可能 |
仮想サーバ稼働中のデータデバイスとしての接続と接続解除 |
不可 |
可能 |
データデバイスとしての仮想サーバへの接続上限数 |
システムストレージと追加ストレージの合計で8台まで |
ストレージデータの暗号化 |
なし |
契約時に暗号化の有無を選択可能 |
契約数上限 |
合計で30契約まで(※1) |
ストレージアーカイブを利用したバックアップ(※2) |
可能 |
可能 |
ストレージアーカイブを利用したオンラインバックアップ(※2) |
不可 |
可能 |
※1 31台以上のシステムストレージのご利用をご要望の場合、弊社営業またはIIJサポートセンターにお問い合わせください。
※2 システムストレージのストレージ収容設備状態が「設備移行中」であった場合、バックアップ及びオンラインバックアップを行うことはできません。なお、「設備移行中」であるシステムストレージ契約は、Linux の場合 4時間程度、Windows Server の場合 8時間程度で自動的に「最新設備」に移行します。
システムストレージの収容設備状態について詳しくは、「3.6 システムストレージの収容設備状態」をご覧ください。
- システムストレージには、契約時に選択したOSがプリインストールされています。
- 仮想サーバを利用するには、必ずブートデバイスとしてシステムストレージを取り付ける必要があります。仮想サーバを起動すると、ブートデバイスとして取り付けたシステムストレージにインストールされているOSを起動(OSブート)し、仮想サーバを利用できるようになります。
- 1台のシステムストレージは、1台の仮想サーバに対してのみ取り付けられます。1台のシステムストレージを複数の仮想サーバに対して同時に取り付けることはできません。
- システムストレージを取り外し、別の仮想サーバに取り付けて起動できます。
- 異なる仮想サーバのタイプ間(性能保証タイプ/ベストエフォートタイプ)で、システムストレージの取り外し、取り付けを行えます。
- システムストレージをブートデバイスとして使用せずに、データデバイスとして仮想サーバへ取り付け、取り外しが可能です。システムストレージをデータデバイスとして取り付けた仮想サーバを起動すると、システムストレージにインストールされているOSを起動せず、システムストレージをデータ領域として利用します。仮想サーバを利用するには、別途システムストレージをブートデバイスとして取り付ける必要があります。
- ストレージアーカイブをご契約いただくと、システムストレージのバックアップイメージを作成して保存できます。保存したバックアップイメージは、異なるタイプのシステムストレージに展開できます。ストレージアーカイブについて詳しくは、「4.ストレージアーカイブの仕様」をご覧ください。
- システムストレージには、「タイプS」と「タイプX」の2つのタイプがあります。
重 要
- 仮想サーバの契約時に、仮想サーバのOS種別(LinuxまたはWindows)を選択します。システムストレージを取り外して別の仮想サーバに取り付ける場合、OS種別が一致する仮想サーバにのみ取り付けられます。仮想サーバへのシステムストレージの取り付けについて詳しくは、「E:コントロールパネルでの設定方法」の「2.4.1 ブートデバイスを取り付ける」をご覧ください。
- システムストレージをデータデバイスとして使用する場合は、OS種別が異なる仮想サーバにも取り付けられます。
- Windows Serverの場合、システムストレージをデータデバイスとして使用するには、セットアップが必要です。「D:仮想サーバを利用可能にするまでの操作」の「6.2 仮想サーバ(Windows Server)のデータデバイスのセットアップ」を参照してセットアップしてください。なお、システムストレージをデータデバイスとしてセットアップした場合、ブートデバイスとして使用できなくなります。
補 足
- システムストレージだけでは容量が不足する場合、追加ストレージをご契約ください。
- サイトごとに提供するシステムストレージの品目が異なります。システムストレージの品目について詳しくは、「3.3.1 システムストレージの品目と課金」をご覧ください。
暗号化について
システムストレージ タイプXのデータを暗号化できます。新規契約の際に、「暗号化」で「あり」を選択して契約することで、暗号化が有効になります。
重 要
- 契約後は、暗号化の有無を変更できません。
- 暗号化鍵は取得できません。また、暗号化鍵は設定できません。
- 暗号化を「あり」にすると、システムストレージを提供する物理ストレージ装置上でデータが暗号化され、契約者のみがデータを解読できます。
- 暗号化の有無に関わらず、仮想サーバへの取り付け方法は同じです。
- 暗号化によるオーバーヘッドによって、暗号化されていない場合と比較してIOPS性能が低下します。
- 暗号化されているシステムストレージ タイプXに対するOSの再インストールやバックアップイメージの展開は、暗号化されていない場合より時間がかかります。
- 暗号化されているシステムストレージから作成したバックアップイメージは、暗号化なしのバックアップイメージよりもサイズが大きくなります。
オンラインバックアップについて
システムストレージ タイプXを接続した仮想サーバが起動している状態で、バックアップイメージを作成できます。
- システムストレージのスナップショットを作成してデータをコピーし、ストレージアーカイブ上にバックアップイメージを保存します。
- 停止中のバックアップイメージも作成できます。また、仮想サーバに接続していない状態でバックアップを実行しながら、以下の操作ができます。
- 仮想サーバへ接続して起動する
- 起動した仮想サーバへ接続する
- オンラインバックアップは、任意のタイミングで中止できます。
- 暗号化されたシステムストレージ タイプXのバックアップイメージを展開する場合、展開先のシステムストレージの暗号化の有無に関わらず、展開可能です。
注 意
- システムストレージのストレージ収容設備状態が「設備移行中」であった場合、バックアップ及びオンラインバックアップを行うことはできません。なお、「設備移行中」であるシステムストレージ契約は、Linux の場合 4時間程度、Windows Server の場合 8時間程度で自動的に「最新設備」に移行します。
- システムストレージの収容設備状態について詳しくは、「3.6 システムストレージの収容設備状態」をご覧ください。
重 要
システムストレージ タイプXでは、暗号化の際のオーバーヘッドを考慮し、デリバリ時のパーティションが実容量よりも小さく設定されています。システムストレージ タイプSで、パーティションを拡張した状態で作成されたバックアップイメージは、システムストレージ タイプXに展開できません。
イメージ指定契約について
システムストレージ タイプXを新規でご契約の際に、イメージ指定契約をご利用いただけます。
- ストレージアーカイブ上に保存したイメージを新規システムストレージに展開できる機能です。
- システムストレージの新規契約およびイメージ展開を一つの操作で行う事が可能になります。
ご利用には、以下の条件があります。
- OSが Windows である品目は、本機能利用の対象外となります。
- 事前にストレージアーカイブへイメ―ジをバックアップしている必要があります。
- バックアップされたイメージと新しく購入するシステムストレージの品目は、同一である必要があります。
補 足
ご購入いただいてから利用可能になるまでに、イメージの展開に必要な時間を要します。
インスタントクローニング契約について
システムストレージ タイプXを新規でご契約の際に、インスタントクローニング契約をご利用いただけます。
- 既にご契約いただいているシステムストレージ タイプXでご利用中のイメージを新規システムストレージに展開できる機能です。
- システムストレージのスナップショットを作成してデータをコピーし、新規システムストレージを作成します。
- スナップショット作成後、データのコピー完了を待つことなく仮想サーバへ接続してご利用頂けます。
- ストレージアーカイブにバックアップをせずに、新しく購入するシステムストレージへイメージの展開を行う事が可能です。
ご利用には、以下の条件があります。
- システムストレージ タイプSは、ご利用いただけません。
- OS が Windows である品目は、本機能利用の対象外となります。
また、クローニング中は、以下の条件があります。
システムストレージ |
注意事項 |
利用可能な機能 |
クローン元 |
接続した仮想サーバが起動中である場合には、クローン元に指定する事ができません。
クローニング中に仮想サーバへ接続しても、起動する事ができません。
ステータスが、接続済もしくは未接続でなければ、指定できません。
システムストレージのストレージ収容設備状態が「設備移行中」であった場合、クローン元に指定する事ができません。
システムストレージの収容設備状態について詳しくは、「3.6 システムストレージの収容設備状態」をご覧ください。
|
取り付け(停止中のサーバのみ)
取り外し
ラベル編集
Userdata設定
|
クローン先 |
クローン元と同じ品目である必要があります。
データをコピーするためには、仮想サーバへ接続し起動状態である必要があります。
ブートデバイス、データデバイスどちらに接続した場合でも、クローニングが実施されます。
クローニング中に仮想サーバを停止した場合は、クローニング処理が中断されます。
電源を停止した場合でも、起動する事でクローニング処理が再開されます。
|
取り付け
取り外し
ラベル編集
Userdata設定
接続した仮想サーバの起動
SSH公開鍵設定
ルートパスワード設定
|
補 足
- 暗号化は、クローン元と同じ設定を引き継ぎます。
- ご購入いただいてからクローニングが完了するまでに、1時間程度の時間を要します。
- 購入台数や負荷状況に応じてさらに時間を要します。
- 同じクローン元から同時にクローニングできる台数は、20台までとなります。
ELSオプションについて
ELSオプションは、サービスサポートフェーズ2のRed Hat Enterprise Linux品目のシステムストレージに、延長ライフサイクルサポートアドオンを適用するオプション品目です。
延長ライフサイクルサポートアドオンは、以下のサポートが提供されるRed Hat社の有償延長サポートです。
- Red Hat社の定義する影響度が「重大」及び「重要」に該当する一部のセキュリティ修正
- Red Hat社の定義する優先度が「緊急」に該当する一部の不具合修正及びトラブルシューティング
- 既知のエラーや過去事例の調査に限定されないテクニカルサポート
ELSオプションをご契約いただいた場合、ELSに対応したリポジトリを利用するためのRPMパッケージを、コントロールパネルよりダウンロードできます。
RPMパッケージのダウンロード方法について詳しくは、「2.5 Red Hat Enterprise Linux利用時の注意事項」をご覧ください。
注 意
- ELSオプションをご利用いただく場合、OSバージョンが最新のマイナーバージョンである必要があります。
- ELSリポジトリ設定RPMパッケージは、ELSオプションをご契約中のシステムストレージでのみご利用ください。
- ELSオプションは、ご契約いただくRed Hat Enterprise Linux品目のシステムストレージがサービスサポートフェーズ2に移行するタイミングでお申し込みできます。ELSオプションのお申し込み期間について詳しくは、「3.1 システムストレージの品目と課金」をご覧ください。
- ELSオプションのみをご解約いただくことはできません。ELSオプションをご解約いただく場合、それに紐づくシステムストレージもご解約いただく必要があります。
- ELSオプションは、コントロールパネルからのご契約のお申し込みはできません。ご希望の場合は弊社営業担当までご連絡ください。